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2008年6月16日
(11)高靭性タン・モリ焼結体の開発の現状
モリブデン、タングステン等の高融点耐熱金属の従来の焼結体は低密度と焼結孔の存在
のみならず、これら金属特有の結晶粒界の脆弱性のため破壊靱性が低く、また、機械切削性
が悪いために用途が著しく制限されていた。
近年の高融点金属材料(タングステン、モリブデン等)の焼結体は密度、強度、結晶粒径、
高純度化などの点で飛躍的にその材質特性の向上が認められる。したがって、高温で力学的寄与
の小さい領域では焼結体自体を機械加工のみを施した部品において使用が可能であると考えられる。
このような背景の下に最近、学協会においては高融点金属の学問的な焼結機構の理解を一段
と深め、焼結体の靭性化を計る研究開発及び研究報告がなされるようになって来ている。
しかしながら、ハイテク分野の精密部品材料を製造する場合、焼結体自身の有するボイド(焼結孔)、
再結晶粒界の脆弱性などに起因した機械的特性及び機械加工時における切削性の点で難問題
(例えば、チッピング現象〉が山積しており未だに十分な高靭性のある焼結体の創製がなされていない
のが現状である。
当社では日本で唯一優れた焼結体を製造する技術を持つ企業との共同研究開発により、
近年、従来の焼結体の金属学的特性を向上させたMo焼結体の創製に成功した。以下に
従来品の焼結体と比較した主な特性値を示す。

投稿者 sunric : 2008年6月16日 11:51